住み続けられるまちづくりを①

住み続けられるまちづくりを①

大量に発生するゴミ

今回はSDGsの目標⑪「住み続けられるまちづくりを」を取り上げたいと思います。
この目標に対する弊社の取り組みは『地元の歴史・文化・自然と共生しながら、個性豊かなまちづくりを目指し、働く人、生活する人、訪れる人、その地域を代表する歴史・文化を継承し、地域の発展や地区のブランド確立を目的として地元各団体とイベント・清掃活動などを通して交流の輪を広げています。』です。

以前にもお話ししましたが、弊社では自分たちの街をより過ごしやすい環境へ自分たちの力で変えていくという主旨で関内地区において毎月早朝清掃をしています。
回を重ねるごとに環境問題への関心や街づくりへの意識も高まってきています。

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都市部に人口が集中してくると、多くの問題が起きてきます。
その中の一つが大量に発生するゴミの問題です。
これを解決するためには、ゴミの減量化が何より必要だと思います。
その中で、私たちにできることはリサイクルやリユースではないでしょうか。
OECDの統計を見ますと日本のリサイクル率は約20%で先進国では最低レベルです。 ドイツは60%を超えていますし、韓国・オーストラリア・スロベニア・ベルギー・スイス・オランダなども50%を超えています。
世界的に見ても、きちんとゴミの分別をしているはずの日本が、なぜこのようにリサイクル率が低いのか調べたところ、ゴミの多くを燃やしているからだそうです。
因みに焼却率は80%でダントツの世界1位です。
2位以下はノルウェー57%、デンマーク54%、スウェーデン50%、 19位のアメリカは12%ですし、25位のカナダは僅か4%です。
日本ほどゴミを燃やしている国はありません。

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出典:OECDデータより作成

焼却場の数は約1700基、これは世界にある焼却場のなんと3分の2にもなるそうです。
因みにアメリカは約150基で、カリフォルニア州には1基もないということです。
生ゴミを例に上げると日本では殆ど焼却していますが、リサイクル率上位の国では生ゴミの分別資源化が進んでいて、肥料や家畜の餌などとしてリサイクルしているそうです。
日本のゴミの半分近くが生ゴミです。これが資源化されればリサイクル率は大幅にアップします。日本もそろそろゴミ処理のあり方を考え直す時期が来ているのではないでしょうか。

また、ゴミ問題で大きく取り上げられているのがプラスチックゴミですね。
プラスチックは生ゴミなどとは違い、自然には分解されず、数百年も存在し続けるそうです。
廃棄されたプラスチックは風化しマイクロプラスチックと呼ばれる小さな破片になり、多くの海の生物が食べ物と勘違いして飲み込んでしまい死んでいるそうです。
また、飲み込んだ生物を人間が食べることで、知らないうちに人間の体内にプラスチックが蓄積する可能性もあるということです。
国はこの対策として「プラスチック資源循環法」を成立させ、今年の4月1日に施行予定です。
主な内容は下記の通りです。

①設計・製造段階:プラ製品の設計を環境配慮型に転換
②販売・提供段階:使い捨てプラをリデユース(発生を抑制)
③排出・回収・リサイクル段階:排出されるプラをあまねく回収・リサイクル

詳しくは表をご覧ください。

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出典:環境省ホームページ

この法律がどこまで効果があるかは分かりませんが、大きく改善することを期待します。
また、これにより、プラスチック製品のごみ出しルールが変わるようです。
自治体によってルールは違うようですが、しっかり守っていきたいですね。