日本経済を活性化させるには、女性の社会進出は必須だと思っています。私の周りにも女性経営者や女性支店長が増えて来たように思います。
■男女共同参画社会基本法
「男女がお互いにその人権を尊重し、喜びも責任も分かち合い、性別にかかわらず個性と能力を十分に発揮し、あらゆる分野で対等に参画できる社会」を男女共同参画社会といいます。
残念ながら日本は世界的に見てもまだまだ女性の社会への進出は少ない状況です。
政府はこういった背景から「男女共同参画社会基本法」を作り、新しい社会を実現するために5本の柱を揚げました。
①男女の人権の尊重
②社会における制度又は慣行についての配慮
③政策等の立案及び決定への共同参画
④家庭生活における活動と他の活動の両立
⑤国際的協調
図:男女共同参画基本法
出典:内閣府男女共同参画局HPより
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政府のこういった施策により、少しは男女格差が縮まっているのかと思っていましたら、世界経済フォーラムによると昨年の日本の男女格差指数の総合順位は、調査対象145カ国のうち113位。特に「国会に女性議員の少なさ」125位、「官公庁・企業での女性管理職の少なさ」101位が目立っています。一昨年の総合順位が101位でしたから、101位から113位へと逆に順位を下げたことになります。
日本はまだまだこれからだということを再認識しました。
■女性活躍推進法
企業に女性登用を促す法律「女性活躍推進法」が施行されておよそ1年がたちます。
この法律により、従業員301人以上の企業は、職場における「女性の採用比率」「勤続年数の男女差」「労働時間の男女差」「管理職に占める女性の割合」などについての状況を把握・分析することが義務付けられ、さらに改善への取り組みや数値目標を盛り込んだ「行動計画」の策定や女性の活躍に関する情報も公表しなければなりません。
大きなポイントは「情報公開」の義務があるということです。
この法案には罰則規定はないようですが、きちんとした取り組みを行わないと、優秀な女性から敬遠されることになりかねません。
厚生労働省はホームページに女性の活躍状況に関する情報を集約した「女性の活躍推進企業データベース」を載せています。このデータは女性の就職活動に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。女性が活躍しやすい企業には、より優秀な女性が集まるようになると思われます。
http://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/
「えるぼし」なるマークがあるのをご存じですか。 女性の活躍推進に関する取組状況が優良な企業は厚生労働大臣に認定をされ、厚生労働大臣の認定マーク「えるぼし」を商品や広告、名刺、求人票などに使用することができます。
図:えるぼし
出典:厚生労働省HPより
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このマークの「L」には、Lady(女性)という意味があり、また「えるぼし」という愛称は星のように輝く女性への「エール」と、そんな輝く女性が増えていくようにとの願いが込められているそうです。
この認定マークが企業のイメージアップや優秀な人材の確保に繋がることが期待されています。
昨年4月「えるぼし」認定企業は全国で46社でしたが、今年の4月30日現在では308社と1年間で7倍近くに増え、これからもどんどん増加していくことが予想されます。因みに神奈川県内には11社ありました。
昨年、弊社は横浜市内で女性も男性も働きやすい職場づくりを進める企業として「よこはまグッドバランス賞」をいただきましたが、これからも引き続き女性が活躍できる職場を作っていきたいと思います。
図:神奈川県内の「えるぼし」認定企業
出典:厚生労働省HPより
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