新年に寄せて

新年に寄せて
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新年明けましておめでとうございます。

旧年中は大変にお世話になりありがとうございます。新型コロナで大変な一年となりました。本年はコロナ禍を乗り越え、オリパラが開催され、明るい一年になることを願っております。皆々様のご発展・ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

さて、新型コロナで今年も感覚的にコロナ前の7割の経済状況で動くのだと思います。残りの3割を何としても自分たちで作り出すことが求められる年になるのではないでしょうか。そのことを今年の十干十二支から見た時にどうなるか考えたいと思います。

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本年は辛丑(かのと・うし)です。 辛の字は鋭い刃物を描いた象形文字で、刃物でぴりっと刺すこと-それによる刺すような痛みを感じることから、味で言えばぴりっと舌を刺すような、「からみ」を表しています。また、辛は説文学的には、上を干(おか)す意味があるとされます。つまり辛は下に伏在していた陽のエネルギーがいろいろな矛盾や抑圧を排除突き抜けると言った現状打破的な意味があります。

一方、丑は説文学的には、母のお腹にいた赤ちゃんが体外へ出て、右の手を伸ばした象形文字です。今まで曲がっていたものを伸ばすというところから、「始める」「結ぶ」「掴む」という意味を持っています。丑は糸偏を付けて紐であり、結束を意味しています。

昨年は庚子(かのえ・ね)でした。庚は、前年のものを継ぎ、悪しきを償い、思い切って更新するという意味があります。また子は十二支の始まりで陰転じて陽となり、滋ることを意味しています。ですから次の時代に向けて大きく進歩し始める年と言えたと思います。つまりこのコロナ禍は、悪しきを償い、新しい時代に向けて進歩し始めるためで、陰ではなく陽の事象と読んだ方がいいのかもしれません。

来年は壬寅(みずのえ・とら)でありますから、壬(任)人の中に場合によっては良からぬ人が出てくるやもしれませんので、今年のうちから倫理観、利他心、あるいはチームワークの大切さを教育していくことで真の発展が臨めるのではないかと思います。

つまり今年は若い人たちが上を突き上げる陽のエネルギーを借りながら、皆が結束して改革を図ることが肝心です。そうすることで、次に繋がる一年になります。過去の歴史を遡ると、60年前の1961年はケネディ大統領就任、韓国での軍事クーデターがありました。1781年はアメリカは独立戦争真っ只中だったことを考えると、辛丑は新しい時代への切りかえ点だと言えます。

新しいことが起こっていく年ということを鑑みて、今年の当社の方針を考えました。
・住むところが変ったと思えるほど、会社の仕組みを変える。
・高付加価値のサービスで、高収益な筋肉質の会社を目指す。
・そのため、若い人が生き生きと働きやすい環境を整備する。
・一方で利益のために何でもありではなく、人間性を磨く研修も行う。
・「コンサルティング営業」に向かって、新たな内容で研修を充実させる。
・M&Aなど、これまでと違った手法に慎重かつ積極的にチャレンジする。
・神様がかわいそうだと思うほど、一所懸命働く。

以上でありますが、さらにお客様から頼りにされる会社を目指してまいります。
皆々様のご発展ご多幸を心からお祈り申し上げます。

参考:
「干支の活学」安岡正篤著(プレジデント社)
「強運をつくる干支の知恵」北尾吉孝著(致知出版社)