都道府県別「幸福度」ランキング

都道府県別「幸福度」ランキング

神奈川県は16位

東洋経済新報社より刊行された『全47都道府県幸福度ランキング2018年版』をご紹介します。
ランキング項目は以下の通りです。

第1位は福井県、以下、東京都、長野県、石川県、富山県と続きます。ベスト5は、前回(2016年)と順位は入れ替わっていますが全く同じです。北陸3県に住む人たちは幸福度が高いですね。
特に福井県は3回連続で第1位ということですから凄いと思います。福井県民がなぜ最も幸福かというと「仕事」と「教育」が1位、「現行指標」も1位ですし、「生活」も5位と各分野で上位をしめています。

・現行指標:現状における経済や社会の安定度
・先行指標:未来の幸福に向けた地域の潜在能力
・基本指標:各地域における経済活動や社会活動の
基礎的状況を示す指標
・分野別指標:人々の幸福に一定の影響を与え得る
具体的要素の状況を示す指標
「健康」「文化」「仕事」「生活」「教育」の
5分野で構成

図:2018年 47都道府県「幸福度」ランキング

出典:東洋経済オンラインより作成

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図:2018年 47都道府県「幸福度」ランキング

出典:東洋経済オンラインより作成

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神奈川県を見てみますと前回より5ランクダウンして16位でした。 神奈川県がダウンした理由を分野別に見ると「基本指標」が7ランクダウンして10位、「生活」が4ランクダウンして14位、「教育」が4ランクダウンして37位でした。「教育」の低さが気になるところです。因みに前々回の調査では神奈川県は総合7位でしたので、その時と比べると9ランクダウンしていることになります。

図:2018年「幸福度」ランキング 5ランク以上ダウンした都道府県

出典:東洋経済オンラインより作成

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図:2018年「幸福度」ランキング 5ランク以上ダウンした都道府県

出典:東洋経済オンラインより作成

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横浜市の「幸福度」ランキングは20政令指定都市の中で6位でした。詳しく見てみますと「基本指標」が4位、「健康」が13位、「文化」が3位、「仕事」が10位、「生活」が4位、「教育」が18位です。こちらも「教育」の低さが気になります。川崎市(16位)も相模原市(20位)も「教育」が低いので、神奈川県全体としても低いわけです。
東洋経済オンラインでは『大学等の高等教育機関が集積する政令指定都市において、将来の我が国を支える人材の育成に力を入れるとともに、若者から高齢者に至る全ての世代の社会参画や多世代 交流を促す社会教育・生涯学習の場の確保を推進することが求められる。』と結んでいます。
因みに2017年の全国学力テストのランキングでは神奈川県は33位でした。今年は若干改善したようですが、神奈川県も横浜市も将来を見据えてもっともっと教育に力を入れる必要がありそうですね。

あの金足農業の秋田は何位?

今年の夏の高校野球で大きく話題になったのは、準優勝を果たした秋田県立金足農業高校でした。強豪校(横浜高校、日大三高等)を僅差で勝ち進み、決勝戦に進出。大阪桐蔭との試合結果はともかく、全国から賞賛の嵐でした。県立農業高校で、しかも選手は全員秋田県内の中学校出身。地方から優秀な選手を引張ってくるのが通例となっている現在の高校野球で、本当に稀有な例です。ここが全国から賞賛を受けた理由の一つだったと思います。
そこで、秋田県の教育に関するランキングを見ましたら全国3位でした。今回の件でもう少し詳しく調べてみますと秋田県教育委員会と秋田県高校野球連盟が中心となって「秋田県高校野球強化プロジェクト」を立ち上げ、球児の育成に取り組んだそうです。最新のスポーツ科学を取り入れ、様々なデータを計測・分析し、球児たちにアドバイス。また、「絶対に勝つとういう熱意が大切だ」とういうことを学ばせたそうです。これが今回の金足農業の結果に結びついたということです。こういったプロジェクトができたのも、教育に対する熱心な県民性が影響を及ぼしたのではないでしょうか。
来年もぜひ金足農業の爽やかなプレーを見たいと思いました。