日本が世界で一番賢い国?

日本が世界で一番賢い国?

賢い国ランキング

イギリスのウェブサイト「Vouchercloud」が世界で最も賢い国ランキングを発表しました。
これは「ノーベル賞受賞者数」「平均IQ」「小学生の学習成績」の3分野を評価し、その順位を合計したランキングです。
それによると何と日本が第1位でした。
因みに2位がスイス、以下、中国、アメリカ、オランダ、ロシア、ベルギー、イギリス、カナダと続きます。
日本は、「ノーベル賞受賞者数」が6位、「平均IQ」が6位、「小学生の学習成績」が5位で、1位になった分野はありませんでしたが、3分野を合計すると1位でした。それぞれの分野の差があまりなく、平均的によい結果でした。日本が世界一賢いと感じないのも「平均的」というところからでしょうね。
反対に「平均IQ」が1位、「小学生の学習成績」も1位のシンガポールは、これまでノーベル賞の獲得がないため、この分野のランクが73位と低く、総合順位は25位になっています。シンガポールは歴史が浅く、人口も少ないので「ノーベル賞受賞者数」の項目はなかなか難しいでしょうね。

図:賢い国ランキング

出典:Vouchercloud「世界で最も賢い頭がいい国・地域ランキング」より作成

全体を見ると中国・韓国・台湾・香港・シンガポールなど東アジアの国々が「平均IQ」や「小学生の学習成績」の上位を占めています。ただし「ノーベル賞受賞者数」は多くありません。
「ノーベル賞」を368回受賞し、この分野で断トツ1位のアメリカは「平均IQ」が28位、「小学生の学習成績」が13位ですが、総合順位は4位になっています。
「ノーベル賞受賞者」の有無が大きく全体のランキングに係わっています。
「ノーベル賞受賞者数」と国民全体が賢いかどうかはあまり関係ない気もしますが、この分野があるのはヨーロッパのサイトだからでしょうね。

学力の国際比較

日本の学力は以前と比較し、低下していると思っていたのですが、世界的に見るとどうなんでしょうか?
そこでOECDが15歳の児童を対象に3年毎におこなっている学習到達度調査(PISA)の2000年~2018年を見てみました。
日本の結果は下記の通りでした。

読解力:8位→14位→15位→8位→4位→8位→15位
数学的リテラシー:1位→6位→10位→9位→7位→5位→6位
科学的リテラシー:2位→2位→6位→5位→4位→2位→5位

図:PISA国際学力テストにおける日本の成績の推移 出典:国立教育政策研究所HPより作成

2003年から2006年は順位が下がっていますが、これは「ゆとり教育」のためであり、2012年調査で順位が回復したのは、「脱・ゆとり教育」の成果だという意見があります。文科省の見解はこちらです。しかし、これを疑問視する意見も数多くあります。 どちらが正しいかは詳しくわかりませんが、学力が回復したのは、大変けっこうなことだと思います。
ただ一旦上がった読解力が2018年に大きく下がったのが気になります。読書量が減っていることや辞書で分からない言葉を調べなくなったことも大きな原因だと思います。あと、文章を書かなくなりました。書いてまとめることの重要性も認識すべきだと思います。

・1ヶ月に本を1冊も読まないと回答した人は47.5%
・読書量が減っていると回答した人は65.1%

読解力を上げることは一朝一夕にはできないことなので、会社の研修や日常活動に取り入れています。各部署で輪読会をしたり、会議の議事録を書いてもらったり、それがじわじわ効いて会社のレベルを上げるよう、これからも努めていきます。

参考までにPISAの2018年の上位になった国と地域をご紹介します。
全体的に東アジアの国々が上位です。
また、3分野とも中国の「北京・上海・江蘇・浙江」が1位、シンガポールが2位、マカオが3位で東アジアの国がベスト3を占めています。次回は日本もここに食い込みたいですね。

図:PISA国際学力テスト上位になった国・地域 出典:国立教育政策研究所HPより作成