ホテルの稼働率は?

ホテルの稼働率は?

ホテル不足

訪日外国人の急激な増加も影響し、日本全体として宿泊者数が大幅に増えました。これは大変喜ばしいことですが、ビジネスマンが出張先で宿泊場所が確保できないという問題が発生しています。確保できても料金が大幅に上昇し会社の出張手当で賄えない、野宿をしたという話さえも聞きます。

昨年のビジネスホテルの稼働率をみますとベスト3は大阪府:87.8%、東京都:86.3%、京都府:84.2%、またシティホテルのベスト3は大阪府:88.1%、京都:86.2%、愛知県:84.0%でした。旅館やリゾートホテル等を含めた全体の稼働率で80%を超えたのは大阪府:85.2%、東京都82.3%です。

図:都道府県別宿泊施設タイプ別客室稼働率

出典:観光庁 宿泊旅行統計調査より

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一般的に稼働率が80%を超えると空室を見つけるのが難しくなるとされていますので、大都市圏でのホテル探しは本当に大変です。
神奈川県はビズネスホテルが81.0%で4位、シティホテルが82.0%で7位、全体が66.7%で8位でした。リゾートホテルや旅館には余裕がありそうです。

宿泊料金の高騰

ところで宿泊料金ですが、需要が多くなると料金が上がるが資本主義社会です。ホテル予約サイト世界最大手のホテルズドットコムが発表した「Hotel Price Index(HPI)」によりますと、昨年の国内主要都市のホテルの宿泊費の平均は12%上昇しました。最も上昇率が高かったのは、大阪の24%です。特にビジネスホテルが上がっているようです。

宿泊料が最も高いのは東京で8%増えて16,945円、次が京都で14%増えて16,334円でした。横浜は13%増えて13,928円、上昇率・料金ともに5位です。

図:国内主要都市のホテル宿泊料平均

出典:ホテルズドットコム「Hotel Price Index」

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平均12%の上昇ですから、全国的にかなりお高くなりました。

全国展開している某有名ビジネスホテルですが、時期によってはシングル素泊まりが1泊3万円にもなるというのですから驚きです。プランによっては高級ホテルに泊まれる料金ですね。

何年か前にニューヨークに行った時は、1泊5万円以下のホテルは危険だから泊まらない方がいと言われました。今でも変わっていないようですので、日本は安いということなのだと思います。 とは言え、これからオリンピックに向けて訪日外国人は増えそうですから、ホテル不足はもっと深刻になり、料金も更に高くなっていくことが予想されます。

次回はホテル不足対策として「民泊」について考えてみたいと思います。