今時の子どもたち①

今時の子どもたち①

子どもたちはどう変わった?

博報堂生活総合研究所が、1997年から10年おきに行なった小学4年生~中学2年生を対象とした「子どもの調査」をもとに、今の子どもが20年前と比べてどのように変化してきたかを発表しました。
結論から言うと、博報堂生活総合研究所では「お金を使って何かを買ったり、新商品や流行りのものを追ったりしなくとも、高い幸福感と豊かさを感じて生きているのが今の子どもたちである」と結論付けています。
インターネットの登場により、様々なことが大きく変わりました。子どもたちの考え方も大きく変化してきているということですが、逆に言うと執着心がなくなっているということだと思います。
自分の時と比較すると驚きます。私なんか、小学校高学年の頃は、プラモデルが欲しくって欲しくって、月300円の小遣いを何も使わず5ヶ月ぐらい貯めて買っていました。買うまではおもちゃ屋さんの前を通ると欲しいプラモデルを眺めていましたね。買って作るとそのプラモデルで壊れるまで遊んで、直せる場合は直し、、、そんな感じでした。
それが最近の子は物欲がないんですかね。親がすぐに買ってしまうんでしょうか。我慢するとか、物を大切にするとか、何かそういうことと無縁のような気がしてなりません。
これでいいのか!と思ってしまいます。

それでは細かく見てみましょう。
それによると大きく変化したのが、「消費・お金」と「情報環境」の分野ということです。
「消費・お金」では

・お小遣いをもらっている子は1997年の78.9%から2017年は63.0%に減少。
背景には、親と一緒に買い物に行った時に買ってもらう、ネットショッピングで買ってもらうなど、欲しいものはその都度購入するパターンの増加が考えられるということです。

図:お小遣いをもらっている子は減少

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・お小遣いの使いみちは「貯金」が1997年21.8%から2017年は53.8%と大幅に伸びトップでした。
一方で「マンガを買う」が47.5%から28.0%に「CD・DVD・ブルーレイを買う」は33.4%から4.8%に大幅ダウンしています。
貯蓄が大幅に伸びたというのはちょっと驚きですね。悪い事ではないと思いますが、「マンガを買う」が減ったのを含め、何だか皆が優等生的になったような気がします。

図:お小遣いの使いみち

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そして「情報環境」では
なんといってもインターネットの普及による変化です。
子どもたちにとってネット上にある様々な情報にアクセスすることは簡単なことです。

情報の関心度は
「流行っている物事を人より早く知りたい方だ」が1997年の64%から2017年は46%、「流行っている物事を人より詳しく知りたい方だ」が1997年の63%から2017年は41%といずれも20%ほど低下しました。
「インターネットに慣れ親しみ、たくさんの情報を瞬時に知ることが可能になったはずだが、子どもたちの気持ちはどうも流行からは遠ざかっているようだ」と分析しています。

・豊かさ・幸せの実感は
「自分のくらしは豊かな方だ」が1997年の65.7%から2017年は82.0に、「自分は幸せな方だ」が1997年の77.6%から2017年は91.4%と過去最高となっています。

 

図:豊かさ・幸せの実感

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他にもいろいろ変化が見られるようですので、次回ご紹介します。

※出典:全てJBpress 博報堂生活総合研究所「トレンド定点」より