地元愛が強い自治体は?

地元愛が強い自治体は?

地元愛着度ランキング

昨年、ブランド総合研究所による「都道府県魅力度ランキング」で7年連続最下位となっていた茨城県が最下位を脱したことが、多くのマスコミに取り上げられていました。

ここでは同じブランド総合研究所による「都道府県の愛着度ランキング2019年版」をご紹介します。
これは出身都道府県についての「愛着度」(地域と回答者自身の関係性、思い入れ)と、「自慢度」(地域と外との関係性・誇り、外部に積極的に情報発信する気質など)をランキング化したものです。

各都道府県のランキングを見てみますと、北海道が第1位、以下、鹿児島県、沖縄県、福岡県、広島県、京都府、奈良県、熊本県、高知県、静岡県の順でした。
東京都のように全国各地から集まった人が多い地域の愛着度はかなり低いのかなと思っていたのですが、過去5年を見ると29位→26位→26位→33位→38位でということでそれ程でもありませんでした。

第1位の北海道は83.9%の人が地元に愛着があると答えています。
大きく順位を上げたのは鹿児島県で、11位から2位と躍進しました。また、奈良県も32位から7位と大きく伸ばしています。

図:地元愛が強い都道府県ランキング

出典:ダイヤモンド・オンラインより作成

(↑画像をクリックすると拡大します)

ダイヤモンド・オンラインでは次のように分析をしています。

『北海道民の多くは本州からの移住者を先祖に持つ。日本全国から集まった人々が、厳しい気候の中で結束して開拓を進めてきたという誇りもあり、それが今も強い愛着として残っているのかもしれない。』

『鹿児島は大河ドラマ「西郷どん」が放映されたりしたことなどが、地元出身者の愛着度を高める大きな要素になったようだ。』

『奈良県は新元号「令和」の典拠である「万葉集」は奈良時代末期の和歌集といわれている。万葉集ゆかりの景観や歌碑が奈良県には多く残っており、改めて地元に愛着を持った人が少なくないようだ。』

こういう分析を見ると、その土地の歴史とか有名人、国への貢献度などが左右していると思います。

因みに神奈川県の過去5年間は、16位→22位→17位→18位→20位となっており、首都圏ではトップ、3大都市圏では大阪府に次いで2位ということで、比較的上位にランクされています。横浜で仕事をしていると横浜市民は地元愛が強いなということを感じます。来年の大河ドラマは鎌倉が舞台のようですので、さらに神奈川への愛着を持って欲しいと思います。