■コロナ禍での屋外広告の見られ方
過去5回に渡り「日本屋外広告フォーラム」の活動報告をご紹介してきましたが、今回は今年3月に発表された「コロナ禍における生活行動・意識と屋外広告の見られ方について」をご紹介します。
コロナの影響により、テレワークやオンライン授業、不要不急の外出の自粛等により生活スタイルに大きな変化が生じました。
屋外広告への広告出稿も自粛され、大変厳しい状況が続いています。
そんな中、屋外広告の見られ方はどう変わったのか。
これは昨年の9月と11月に行われた調査結果です。
今回は11月の結果を見てみます。
調査対象者は、一都三県在住の男女15~59歳。
調査人数は男女それぞれ約800名。
★感染・制約のある生活の受け止め方
◇新型コロナ感染の生活への影響について
・「以前の生活と変わらないし、影響はない」が13.6%
・「一部影響はあるが、これまでの生活とあまり変わらない」が42.3%
生活への影響はない及び部分的とする人が過半数を占めています。
図①感染の生活への影響
◇自粛、制約のある生活への意識
・「今の状態を前向きにとらえ、今後に明るい気持ちをもっている」が15%
・「不安はあるものの、何とか乗り切れるような気がしている」が47%
・「いつまでこの状態が続くかわからず、なかなか落ち着かない」が28.1%
・「うんざりしていて、憂鬱な気分になっている」が9.4%
どちらかといえば前向きに捉えている人が6割近くいますが、「いつまでこの状態・・・」
の人も3割近くおり、長引く感染の影響も見られます。
図②自粛・制約のある生活への意識
★屋外広告との接触状況
昨年10~11月に屋外広告との接触(目にした)頻度ですが、1年前の11月と比較します。
「週に4日以上見る」と答えた人は昨年が26.8%でしたが、今回は17.0%と10%ほど減少しました。 「ほとんど見ない」と答えた人は33.8%でしたが、今回は48.5%と15%ほど増えています。
残念ながら屋外広告に接する機会が減少していることがわかります。 詳細は表の通りです。
図③屋外広告との接触(目にした)頻度
★屋外広告の見られ方・反応
1年前と比べ屋外広告への注目に変化があるかという問いには、全体では「変わらない」が61.9%、「増えた」が9.4%、「減った」28.8%でした。
しかし、屋外広告に週4回以上接触する方は「増えた」が27.3%、「減った」が8.5%で屋外広告への注目の増加が継続しています。
また、1年前より屋外広告に注目すること」が増えた人では、「印象的に見えた」「その広告
に興味がわいた」「新鮮な感じがした」「明るい気分になった」という方が多いようです。
図④屋外広告への注目の変化(1年前との比較)
今回の調査のまとめとして、下記のように結論付けられていました。
『屋外広告との接触頻度が高い人たちは、コロナ以前よりも屋外広告への注目度がむしろ上
がっている傾向がある。コロナ環境下であるが故に、「印象的」「新鮮」「明るい」「楽しい」
「温かみ」といった前向きな気持ちを求めるトリガー(きっかけ)として、屋外広告が機能
している事が明らかになった。』
「屋外広告への注目度がむしろ上がっている傾向がある」という結論をから、コロナ禍でも屋外広告の効果は高いと考えます。
我々はこれからもお客様にとって、どのような媒体が有効なのかを吟味し、提案していきたいと思います。
※出典:全て【コロナ禍における生活行動・意識と屋外広告の見られ方について】(2021年3月19日 日本屋外広告フォーラム 調査委員)より