■2018年度のテーマ
過去3回に渡り「日本屋外広告フォーラム」の活動報告をご紹介してきましたが、引き続き今年発表された「2018年度活動報告」についてご紹介します。
2018年度のテーマは下記の2つです。
①屋外広告によって喚起される行動プロセスを具体的に示すことで、その強みを明らかにする
②ネットの動画広告や他メディア広告などとの評価比較から、屋外広告の価値を浮き彫りにする
■屋外広告はリマインドメディア
「ふだんあまり認識しない商品・サービスに気づかされる広告は?」という問いに対して、“そう思う”“まあそう思う”の合計はテレビCM:57.8%、インターネット広告:37.8%、屋外広告:36.3%、交通広告:29.9%
雑誌広告:26.3%、新聞広告:23.4%、ラジオCM:20.3%の順でした。
屋外広告はネット広告とともに、テレビCMに次いで認識されています。
図:広告と接触することで
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同じ質問に対して屋外広告接触頻度別では、屋外広告をよく見る人の“そう思う”“まあそう思う”の合計は54,1%、時々見る人は39.7%、あまり見ない人は19.3%という結果でした。以上のことから
屋外広告を「よく見る」人は、過半数が効果を認めていることがわかります。
図:屋外広告のリマインド効果
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屋外広告による気づき・発見として以下のものが挙げられていました。
●女性29歳 会社員 既婚
エリア:原宿 内容:アマゾンファッション
「アマゾンファッションと聞いてもピンとこなかった。アマゾンはファッションのイメージがなかったので新鮮な広告に思えた」
●男性21歳 大学生 未婚
エリア:秋葉原 内容:ひとりカラオケ専門店
「一人カラオケ専門店というものがあることに驚いた。これを見て、お店に行ってみたいと思った」
●男性28歳 会社員 未婚
エリア:六本木 内容:龍角散ダイレクト
「龍角散というと、粉の苦いものかのど飴をイメージするが、顆粒タイプのものがあるのかという発見と、昔からある龍角散のイメージが、ラップを歌う映像によって全く違うものに見え気になった」
以上から下記の内容が結論として示されています。
【屋外広告は、普段あまり意識しなかったり、忘れていた商品やサービスへの気づきや発見をもたらす】
なお、今回の調査は2018年11月9日~11日に、一都三県在住の男女15~59歳、5,000人に対し、インターネットにより実施されました。
回答者の構成は表の通りです。
図:調査概要
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次回は「屋外広告は休日型メディア」についてご紹介します。
※出典:全て「屋外広告の5つのPOWER 日本屋外広告フォーラム調査委員会」より