■街と屋外広告はお互いにいいイメージが重ねられる
今回は「街と屋外広告」についてご紹介します。
一都三県在住の男女15~59歳、4991人に対する今回の調査の中で「屋外広告をどう思うか」という質問に対して「屋外広告があると街に活気を感じる」「屋外広告によって街の印象が変わる」と答えた人が過半数を超えていました。街の中で屋外広告が欠かせない存在であると言えます。
・屋外広告があると街に活気を感じる:50.8%
・屋外広告によって街の印象が変わる:50.5%
・待ち合わせの時に、ふと屋外広告を見ていることがある:48.7%
・街のいつも同じ場所にある屋外広告に目が留まる:45.2%
・街の広告看板やビジョン広告が新しく切り替わっていると新鮮:45.1%
・屋外広告と言えば渋谷のスクランブル交差点を思い浮かべる:43.5%
・街のビジョン広告から出ている音に気づきビジョン広告を見る:43.1%
また、各街への普段の来街状況を「週1週以上」訪れる人のレベルで見ると、もっと多いのは新宿で11.4%、以下、渋谷(7.8%)、池袋(7.3%)、銀座(4.4%)、秋葉原(4.2%)、表参道(3.4%)、原宿(3.1%)、六本木(2.7%)と続きます。
※ここでは、各街に「週1日以上」訪れる人を当該街の
「来街者」とします。
図:来街状況
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■消費意識は非常に前向き
主要な街の来街者の消費意識は非常に前向きで「自分の気に入った商品は人に勧める」「新商品には興味がある」の比率の全体平均が約50%であるのに対し、約70~80%と非常に高くなっています。
また、ネットショッピングの利用頻度が平均より非常に多く、特に六本木、原宿の来街者は過半数が「週2~3日以上」となっていました。
図:来街者別 ネットショッピング利用頻度
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図:来街者別 ネットショッピング利用頻度
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屋外広告の印象はでは「目立つ」「迫力がある存在感がある」「にぎやか」が他のメディア広告を上回り、設置される街での物理的な媒体の大きさによる存在感が浸透しています。
図:屋外広告の印象
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図:屋外広告の印象
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■屋外広告の印象は街によって異なる
来街者別に屋外広告の印象を見ますと、渋谷は「にぎやか」、六本木は「印象に残る」、原宿は「迫力がある」が他の街と異なりトップに挙げられています。また銀座、秋葉原、六本木、原宿では「楽しい」が上位になるなど、屋外広告の印象は街によって異なり、街の特色を表しています。
図:来街者別 屋外広告の印象
屋外広告で普段目にする商品・サービスジャンルは、「ソフトドリンク」「アルコール飲料」「お菓子類」の消費財がまず挙げられ、「スマートフォン」などの耐久財、「映画(劇場用)」などサービス・流通が続きます。
図:屋外広告での接触商品・サービスジャンル
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図:屋外広告での接触商品・サービスジャンル
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図:来街者別 屋外広告との接触商品・サービスジャンル
また、来街者別の屋外広告との接触商品・サービスジャンルは、来街者により違いが見られ、秋葉原では「家電製品」、六本木、原宿、表参道では「衣料品・洋服」などが全体での上位以外のジャンルとして挙げられています。
「街と屋外広告」の調査結果のまとめは以下のとおりです。
【屋外広告は街に活気を与えるものとして過半数に認識されている】
【屋外広告の印象や屋外広告で接触する商品・サービスは、来街する街ごとの来街者によって異なる】
以上から
屋外広告と街はお互いにイメージが重ねられ、街の特色や魅力が屋外広告に与える印象に肯定的な影響(楽しい、流行がわかる等)を与えています
次回は「屋外広告接触者の特性」についてご紹介します。
※出典:全て「日本屋外広告フォーラム」「調査委員会2017年度活動報告」より