■屋外広告はネット上の情報行動において起点となり得る
今回は「屋外広告接触者の特性」についてご紹介します。 タイトルにもありますように「屋外広告はネット上の情報行動において起点となりえる」わけですが、屋外広告により多く接している人(より意識している人)は消費行動の上でもより積極的な人が多いようです。
屋外広告の接触頻度別に性・年代の属性を見ますと、平均年齢は「接触度・低」から「中」、「高」となるに従って低くなり、男性比率が増加します。
図:接触頻度による属性②
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図:接触頻度による属性②
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●他媒体の接触頻度も高い
接触頻度によるメディア接触量を見ますと、屋外広告との接触頻度によるテレビ、インターネットとの接触量の差はあまりありませんが、「接触頻度・高」では新聞、ラジオ、雑誌との接触量がかなり多くなっています。
図:接触頻度によるメディア接触量
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図:接触頻度によるメディア接触量
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●SNS利用状況も高い
接触頻度によるSNS利用状況を見てみますと、SNSの利用において「接触頻度・高」は、商品・サービスについて「SNSに投稿する」、「SNSを参考にする」がともに多く、消費シーンにおいてSNSの利用が活発です。
図:接触頻度による商品・サービスについてのSNS利用状況
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図:接触頻度による商品・サービスについてのSNS利用状況
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●ネット利用が日常的
消費に関しては「接触頻度・高」では3分の2の人がショッピングサイトの利用頻度が「月2~3日」以上であり、「商品購入のために店舗にいる時もネットで他店の価格を調べる」が多数を占めるなど、消費行動においてネット利用が日常的となっています。
図:接触頻度による消費特性
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●情報収集・拡散に積極的
情報特性に関しては「接触頻度・高」では「新しい商品やサービスを知るために広告に大いに関心がある」とする人が過半数を占め、また「商品やサービスについて家族や友人にアドバイスをする」も多く、情報に関して積極的な行動、役割を示しています。
図:接触頻度による情報特性
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図:接触頻度による情報特性
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「屋外広告接触者の特性」の調査結果のまとめは以下のとおりです。
<普段、屋外広告と多く接触している人は、商品やサービスについてSNSに投稿し、SNSを閲覧することが活発である>
<ショッピングサイトやネットを利用した消費行動・情報行動においても屋外広告と多く接触している人は積極的である>
以上から
ネットショッピングや購入に至るネット上の情報行動において、屋外広告は起点となりえるといえます
次回は「デジタルOOH(屋外広告・交通広告)の受容性」についてご紹介します。
※出典:全て「日本屋外広告フォーラム」「調査委員会2017年度活動報告」より