■クラスター分析
前回に引き続き、『日本の都市特性評価』についてです。都市の特性を明らかにするために、クラスター分析の結果が出ていますので、ご紹介します。
クラスター分析とは、似通った個体のグループ化を行うための統計学的分析手法のことで、主要72 都市を13 個のクラスターに分類したそうです。
都市力ランキング第5位の横浜市は「経済活力と知的集積を有する巨大都市」に分類されています。因みに第4位の名古屋市も同じ分類でした。
第1位の京都市は「文化とアカデミズムの中心都市」
第2位の福岡市・第6位の神戸市・第7位の札幌市・第8位の仙台市や広島市・北九州市は「高い総合力と高度なバランスがとれた都市群」
第3位の大阪市は「ヒト・モノ・カネの交流を促す活力の源泉」
神奈川県内の川崎市・相模原市や千葉市・さいたま市・堺市・東大阪市は「交通・アクセスに強みを持つ大都市圏の衛星都市群」
以下表のように分類されています。
横浜市の姿が見えた感じがします。名古屋と近い存在なのですね。分かる気がします。東京でもないし、大阪でもない、経済と技術が集積した大都市をバックアップする存在といったところでしょう。
あとは評価が低かった点(経済的な居住面、環境面)を克服すること。道路だとか、交通網だとか、緑のある広い公園だとか、できることはたくさんあるように思います。
また、京都のように文化財の厚みがあるわけではないのですが、文化面もまだまだ伸ばせるのだと思います。劇団四季の常設劇場があるぐらい、文化度が上がらないかと願うばかりです。
図:クラスター分類
出典:「日本の都市特性評価」より作成
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