■横浜市は何位?
森記念財団 都市戦略研究所が発表した『日本の都市特性評価』をご紹介します。
評価の結果は、1位:京都市、2位:福岡市、3位:大阪市、4位:名古屋市、5位:横浜市、
以下、神戸市、札幌市、仙台市、つくば市、浜松市の順でした。
横浜市は5位に入りましたが、残念ながら同じ神奈川県内の川崎市も相模原市も30位以内には入りませんでした。
対象都市は、表にあるように政令指定都市および県庁所在地、それに加えて各都道府県で人口規模が1~3位の都市(人口20万人以上)の72都市です。但し、東京23区は含まれていません。
図:対象都市
出典:「日本の都市特性評価」より作成
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神奈川県では横浜市・川崎市・相模原市の3政令都市が対象になっています。
なお、評価項目は都市を構成する要素として「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野で構成されています。
5位に入った横浜市を詳しく見てみますと、「経済・ビジネス」が5位、「研究・開発」が6位、「文化・交流」が5位、「交通・アクセス」が4位と4分野では高評価でしたが、「生活・居住」が48位、「環境」が61位とかなり低評価でした。総じて政令指定都市はこの2分野の評価が低いようです。
図:日本の都市特性評価2018 結果・分析
出典:「日本の都市特性評価」より作成
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横浜市に対する評価文をご紹介します。
『東京へのアクセスの良さに加え、業務、商業、住宅、観光など多くの都市機能が集積する横浜市。経済・ビジネス、研究・開発、文化・交流、交通・アクセスの4分野で高い評価を得ている。特に、独特の文化・歴史背景を持つ横浜市は、文化・交流の全ての指標グループで評価が高い。また、景観まちづくりへの積極度とリサイクル率の評価が高いことから、市民や行政の景観や環境に対する意識の高さもうかがえる。』
なかなか高い評価を得たと思います。
詳細な資料を見ますと、「経済・ビジネス」分野の「人材の多様性」「財政」、「生活・居住」分野の「住環境」「生活の余裕度」、「環境」分野の「自然環境」については、100ポイントを満点とすると50ポイントを切っています。
東京の経済圏の中という状況もありますが、個人的には文化度を上げていく必要があると思っています。エンタテイメント、研究開発といった点で光る存在になりたいですね。
劇団四季の常設シアターがあるのが理想です。