スマホ時代の屋外広告③

スマホ時代の屋外広告③

屋外広告の優位性

引き続き「日本屋外広告フォーラム」の「2016年度活動報告」についてご紹介します。
今回の報告では調査結果を以下のようにまとめています。

●外出頻度や繁華街への来街等、若年層が活発な傾向にある●スマホの普及は、想定より早いスピードで急速に進んでいる
⇒ 50代でも6割超。若年層で9割を超え、殆どの人が毎日利用、SNSへの投稿頻度でも
若年層が他の年代を引き離している

●「OOH高関与クラスタ」は、若年層が他クラスタに比べ多く含まれる

●OOH広告認知後行動の特徴として、「検索・拡散⇒行動」への誘因力の強さが認められる
⇒『認知→行動』から『認知→検索(拡散)→行動』への転換の中でキーメディアとして機能

●「OOH高関与クラスタ」は、他クラスタに比べ情報感度が高く、ネットへの投稿(若年層の
 同クラスタでは週1回以上が半数超)も活発で、さらに消費意欲の高い、広告主から見た際の
 「優良潜在顧客層」である


この報告によると、屋外広告・交通広告の優位性が明らかになっています。

結論から言いますと、屋外広告はインターネット(特にスマホ)と相性がいいと言うことです。
要は若い人たちの歩きスマホが問題になっていますが、スマホを片手に歩いたり、電車に乗っているときに、「あっ、この広告の商品」「この情報は何?」といったことで検索をかけやすいと言うことだと思います。
この調査結果から、若者の広告接触がテレビから屋外広告・交通広告に移っていると言えると思いますので、弊社でも自信を持って営業して行きたいと思います。

この調査の詳細については以下にまとめましたので、ご覧いただければと思います。
今回の報告ではスマホの保有率の高い若年層(15-29才)を分析するために、メディア関与度・意識に応じて下記の4つのグループ(クラスタ)に分類しています。

●OOH
 屋外広告・交通広告への関与は高く、テレビ・雑誌にも
 一定の関与あり。時間が空けばスマホを見て、
 書き込みや投稿を参考にするなどの行動も活発。
 (324人 24%)

●メディア全方位
 ラジオ・雑誌への関与強くテレビへの関与も高め。
 ネットへの書き込み頻度も高い。
(465人 35%)

●新聞&テレビ
 普段から新聞をよく読み新聞への関与高く、
 テレビへの関与も高め。ネットは生活に欠かせな
 いが、全体としては平均的なネット関与。
 (234人 18%)

●低関与
 メディアへの関与が低く、特にテレビへの関与の
 低さは顕著。情報行動への意識は全般的に低い。
 (371人 24%)

図:各クラスタの紹介

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クラスタ別に情報行動を見てみるとOOHクラスタは他のクラスタに比べて「面白い情報を周囲に話したい」「口コミサイトやSNSを参考にする」「情報収集は積極的」等が高く、情報行動が活発であることがわかります。

図:クラスタ別情報行動の比較

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SNSへの投稿頻度は、OOHクラスタは「1日に数回投稿する」人の割合が4クラスタの中で最も高く、SNSを通じて活発な拡散行動をしています。

図:SNSへの投稿頻度

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また、クラスタ別に消費行動を見てみるとOOHクラスタは、「買い物自体が楽しく好き」「人と違うものを選びたい」「思わず衝動買いをしてしまう」等の項目で他のクラスタよりも高く、消費に対して前向きな様子がわかります。

図:クラスタ別消費行動の比較

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ではOOHクラスタがどんな商品に関心興味を持っているかいうと、消費財関連27品目ではチョコやスナックなどの菓子類やソフトドリンク類、化粧品や音楽ソフト、衣料品などが他のクラスタに比べて高めです。
耐久財関連8品目で最も関心が高いのはスマートフォンでした。
またサービス関連21品目では、国内旅行、ゲーム、映画・演劇、レストラン、コンビニなどが上位になっています。

図:関心興味商品について (消費財関連商品)

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図:関心興味商品について (耐久財関連商品・サービス関連商品)

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趣味・レジャーについては、OOHクラスタは他のクラスタに比べて、「ショッピング」「SNSの利用」が多く、「カラオケ」「食べ歩き」「映画館での映画鑑賞」「遊園地」など、よく外出をして、SNSで情報を発信しているようです。

図:趣味レジャーについて

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※出典:全て日本屋外広告フォーラム「調査委員会2016年度活動報告」より