スマホ時代の屋外広告②

スマホ時代の屋外広告②

先月に引き続き「日本屋外広告フォーラム」の「2016年度活動報告」についてご紹介します。

調査対象者は一都三県に在住の15~59歳の男女5,000人で、メディア関与度・意識に応じて6つのグループ(クラスタ)に分類されたのが特徴です。その6つのグループは下記の通りです。

●OOH
屋外広告・交通広告への関与が高く、ネットへの関心も高い。(590人 12%)
(男性49.7% 女性 50.3% 平均年齢 37.3歳)
●雑誌&OOH
雑誌関与が強めかつ屋外交通関与も高く、ネットの利用活発。(774人 15%)
(男性 32.6% 女性 67.4% 平均年齢 37.3歳)
●新聞
新聞を日常的によく読み新聞への関与が高い。ネットは生活に欠かせないが利用度合いは低め。
(740人 15%)(男性 49.6% 女性 50.4% 平均年齢 44.9歳)
●テレビ&ネット
テレビ番組を録画してよく見る。ネットは生活に欠かせないが利用度合いは低め。(643人 13%)
(男性 46.3% 女性53.7% 平均年齢 37.5歳)
●メディア全方位
ラジオへの関与が強くテレビ以外のメディア関与も高め。ネットへの関与は高いものの生活に欠かせないほどの意識はない。(1,600人 32%)(男性61.2% 女性38.8% 平均年齢 37.3歳)
●低関与
メディアへの関与が低く、特にテレビへの関与の低さは顕著。(653人 13%)
(男性 59.6% 女性 40.4% 平均年齢 38.0歳)

図:各クラスタの特徴

(↑画像をクリックすると拡大します)

図:各クラスタの特徴

(↑画像をクリックすると拡大します)

図:各クラスタの特徴

(←画像をクリックすると拡大します)

OOH系クラスタ(OOH、雑誌&OOH、メディア全方位)について見てみます。情報行動では「面白い情報は周囲に話したい」「情報収集は積極的に行う」「新商品の広告に関心」「良い情報はSNSを利用して発信」等の項目で他のクラスタよりも高くなっています。

図:クラスタ別情報行動の比較

(↑画像をクリックすると拡大します)

また、消費行動を見てみるとOOH系クラスタでは、「買い物自体が楽しく好き」「人と違うものを選びたい」「思わず衝動買いをしてしまう」「限定物や流行物はすぐ欲しくなる」「新しい物が好きですぐに買ってみる」等の項目で他のクラスタよりも高くなっています。

図:クラスタ別消費行動の比較

(↑画像をクリックすると拡大します)

ここまでの分析では、OOH系クラスタの特徴は、好奇心が旺盛で周囲に発信するタイプが多く、消費行動においては、「人と違うものを選びたい」というこだわりと「買い物自体が好き」という人が多いようです。
つまり、広告を出す場合、このクラスタをターゲットにした展開が、より効果的であると言えます。

次回はスマホの保有率の高い若年層をさらに分析した結果をご紹介します。

※出典:全て「日本屋外広告フォーラム」「調査委員会2016年度活動報告」より