■国民の意識は?
男女共同参画社会について、実際に国民の意識はどうなのでしょうか?
政府が平成26年に行った「女性の活躍推進に関する世論調査」の一部をご紹介します。
この数字を見ると、日本も女性の職場進出の意識が大きく変わっていることが良くわかります。
問1.「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである」という考え方について、どのように考えるか?
「賛成」+「どちらかといえば賛成」=44.6%
「反対」+「どちらかといえば反対」=49.4%
細かく数字をみますと男性の60代以上、女性の70代以上は賛成派が多く、それ以下の世代は全て反対派が多くなっています。但しどの世代もその差は10%程度でそれほど大きな差とは言えません。
図:「夫は外で働き,妻は家庭を守るべきである」という考え方に対する意識
出典:内閣府 女性の活躍推進に関する世論調査
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問2.女性が職業をもつことについて,どのように考えるか?
「女性は職業をもたない方がよい」=2.2%
「結婚するまでは職業をもつ方がよい」= 5.8%
「子どもができるまでは、職業をもつ方がよい」=11.7%
「子どもができても、ずっと職業を続ける方がよい」=44.8%
「子どもができたら職業をやめ、大きくなったら再び職業をもつ方がよい」= 31.5%
男女差もなく、世代によってもそれほど大きな差はありません。徐々にですが女性の活躍推進に理解が深まっているように思えます。
図:女性が職業をもつことに対する意識
出典:内閣府 女性の活躍推進に関する世論調査
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問3.男性が家事・育児を行うことについてどのようなイメージを持つか?(複数回答)
【男性の場合】
「子どもにいい影響を与える」=49.2%
「男性も家事・育児を行うことは、当然である」=58.0%
「家事・育児を行う男性は、時間の使い方が効率的で、仕事もできる」=28.0%
「男性自身も充実感が得られる」=24.9%
男性が家事・育児を行うことについても理解が深まっており、半数以上の方が当然であると答えています。
図:男性が家事・育児を行うことについてのイメージ
出典:内閣府 女性の活躍推進に関する世論調査
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この世論調査をみると女性が外に出て活躍することについて、徐々にですが、理解が深まっており、男性が家事・育児を行うことについて意識が高まっていると言えます。
一番の大きな課題は行動が伴っているかですね。世の男性諸君いかがですか。