■新年明けましておめでとうございます。
旧年中は大変にお世話になりありがとうございます。新型コロナ禍も完全にWithコロナの状況に入ってきましたね。サッカーW杯でマスクをしていない人たちを見ると、日本の状況のおかしさを感じずにはいられませんでした。今年は大幅に改善されることでしょう。ウクライナ戦争による物価高の先が見えませんが、明るい一年になることを願っております。皆々様のご発展・ご多幸を心よりお祈り申し上げます。
そんな中で、今年の経済や社会がどう動くのかを、十干十二支から考えたいと思います。昨年は壬寅(みずのえ・とら)でした。これまでの問題が顕在化、それを解決するために志を同じくする人も出て、力を合わせて進む、選ぶ人が大切な一年だと言いました。しかし実際世界情勢を見ていると、まったく逆な状況が起こり、志が違う人たちが思い思いに進んだ結果、混乱が増している状況だということが言えると思います。それがウクライナ戦争です。
本年は癸卯(みずのと・う)です。癸は「冬枯れしこれまで草木で見えなかった水路が見える」ことを表した象形文字です。筋道を通して物事を進めることで新たな展開が生まれてくるわけですが、その逆で筋道にあっていない場合には益々おかしな事になる年ということです。
一方、卯は「畏れ慎んで、お互いに助け合って さらに新しく開発に従事する」という意味があります。卯という文字は、本来「茆」であり〈しげる〉〈かや〉だそうです。本来開拓しなければいけないところをそのままにしておいたために、萱が茂ってしまった状況です。卯の中にある二本の棒は扉の支柱で、扉を開けて、未開の地を開拓していく状況を表しています。
過去、癸卯がどんな時代だったかを見てみます。1843年(天保14年)は明治維新前の物情騒然としていた時期です。この年発令した「人返し令」など、筋道の通らない政策が益々混乱に拍車をかけ、幕府を追い詰めていきました。
次の癸卯は1903年(明治36年)で日露戦争の前年、筋を通したことで日本に勝利をもたらしました。さらに次の1963年はケネディ大統領暗殺事件が起こり、混乱に拍車がかかり、翌年米国がベトナム戦争に突入することとなりました。
来年は甲辰(きのえ・たつ)です。殻を破ってさらに成長が見込まれますが、抵抗勢力もまたいるといった時勢になりますので、今年の内に勢いをつけておく必要があります。スピード勝負ということが言えます。ド真剣に新しいことに取り組んでいきましょう。
以上のことから、本年2023年の年相についてです。まず新型コロナについてですが、日本では今現在でも理路整然と政策が立案・実行されている訳ではないので、コロナ対策はまだまだ混迷するように思います。
次ぎにウクライナ情勢ですが、これも誰が筋道を通して終結にもっていくのかまったく見通せない状況です。この戦争による物価高もまだ続くのではないでしょうか。
一方、広告業界ではイベントの解禁など旧来の事業の復活などに加えて、Web3やメタバースなどの動きが加わり、新たな市場を創造していく動きが加速していくでしょう。インターネットを軸に筋道の通った活動が大きくなり、W杯で見られたようにAbemaTVのようなインターネット経由での番組配信が益々注目を浴びるようになると考えています。
これらのことを鑑みて考えますと、本年は現状とこれまでの活動をしっかり評価した上で、新しいことに取り組むことがいいと示唆していますので、常にチェック&チャレンジの精神で、お客様サービスの満足度を上げていく所存です。
今年来年と広告市場(特にWeb広告)が大きくなるとの仮説の元に、当社も自分たちの立ち位置である「お客様の宣伝部」という中小企業向けのサービスの充実を図っていきたいと思っています。
今年の当社の具体的な方針は、
- 少子高齢化による人手不足を意識して、会社のブランドを上げることで、それに対応する。
- 「コンサルティング営業」を充実させ、SNSやエリアマーケティングなど、より高付加価値なサービスを提供する。
- 「コンサルティング営業」を担う人材を「経営が分かる」「マーケティングができる」「クリエーティブのセンスがいい」を切り口に育成する。
と考え、実行してまいります。
皆々様のご発展ご多幸を心からお祈り申し上げます。
参考:
「字統」白川静著(平凡社)
「干支の活学」安岡正篤著(プレジデント社)
「強運をつくる干支の知恵」北尾吉孝著(致知出版社)