
先日ある集まりで、離島経済新聞社 https://ritokei.com/ を経営している鯨本あつこ(いさもとあつこ)さんにお目にかかり、離島の現状と可能性について教えていただきました。すごく興味を持ったので、コラムに書くことにしました。その場で離島についていろいろと伺ったのですが、あまりにも情報量が多く、メモしきれなかったので、「世界がかわるシマ思考 離島に学ぶ、生きるすべ」という本を参考に、離島に何を学ぶべきかについて簡単に書かせてもらいます。
■鯨本さんは「シマ」とは「頼りになるものごと」と定義され、離島など限られた地域としての「島」の生活から、心豊かに生きていくために必要な手がかりや助けとなる物事を学ぼう、と提唱されています。
興味が湧きましたら、10月23日(金)に離島のイベントを開催するとのことなので、是非ご参加ください。オンラインでも参加できるそうです。
「未来のシマ共創会議2026」
日本には、約14,000の島があるそうです。そんなに島があるなんて知りませんでした。北海道、本州、四国、九州の他に約400の有人の離島があり、暮らしがあるということです。本土と橋でつながっていない約300の有人の離島に約57万人の人々が暮らしているというのも驚きでした。そこに豊かな暮らしがあり、日本の未来の縮図として参考にすべきことがたくさんあるという一方で、日本の防衛ラインとしての重要性もまた島には存在しているのだそうです。
このような島を守るための課題として、鯨本さんは5つ挙げていました。
・防災 ・・・ 台風や地震がある度に土砂崩れがあったり、断水、道路の寸断、家の崩壊など、
人が生きるための助けが必要となる。
・交通 ・・・ 島に行くための船や飛行機など、交通インフラの維持が考える以上に大変とのこと。
・子ども ・・・ 教育をするための学校施設の維持も大切な要素となっている。
・医療 ・・・ 病気、怪我、出産など、人が生きていくために欠かせない医療も大切。
・継承 ・・・ 島に伝わる文化・伝統の継承。これも大切な側面です。
10月23日のイベントではこの内のいくつかがワークショップで話し合われるそうです。
さらに詳しく離島のことを知るために、「世界がかわるシマ思考 離島に学ぶ、生きるすべ」という本を読むと、島には心豊かな暮らしがあり、そのための7つのヒントがあると指摘しています。
1.「シマ」の密集地としての島
「人間が信頼関係を結べる最大数150人」(山極壽一氏 元・京都大学総長)とすると、島にはそういう「シマ」が高密度で存在する。
2.利他的生き残りの先進地域
島にはいろいろな災害があり、「公助」が十分でない時がある。それを越えていくために「共助」が発揮される。
3.「ない」ことから生まれる創造力
遊ぶ場所、遊び道具が少ない島だからこそ、自然と自分たちで考え、創り上げる能力が身に付く。
4.誰一人とりのこせない世界
島には、人の繋がりが濃いだけに、「ひとり」を尊ぶ価値観と仕組みがある。誰一人取り残せないSDGsの世界が存在する。
5.「足るを知る」が当たり前
欲望の赴くままでは満たされることはない。あるもので「これで足りる」と思う感覚が重要。
6.自然と生きる豊かな感覚
都会に暮らしていると、人と自然が独立した存在であるように感じるが、島に来ると地球の上で生かされている感覚を得ることができる。
7.課題も可能性もみえる「日本の縮図」
例えば少子高齢化でも、島ではもう50年以上前から人口減少に転じている島もあるし、減っていない島もある。問題点を重ねると課題と可能性が見えてくる。
日本にとって有人離島がすごく大切なんだなと改めて感じるとともに、本当の心の豊かさとは何かを考えさせられました。
ご興味のある方は
「未来のシマ共創会議2026」にご参加ください。https://ritokei.com/campaign/co-creation
日時: 2026年10月23日(金) 10:00〜21:00
会場: Tokyo Innovation Base(TIB) ※共創ワークショップは近隣施設で実施
参加費: 無料(要事前登録)
さらに応援したいという方はサポーター制度もあります。https://ritokei.com/campaign/onakama