電通が発表した「2021年 日本の広告費」のうちインターネット広告費についてご紹介します。
2021年の日本の広告費は全体で6兆7,998億円でした。
2020年はコロナの影響で、前年の6兆9,381億円から6兆1,594億円と8,000億円ほど落ち込みましたが、2021年は大幅に回復したことになります。
2021年の後半はコロナがある程度収まり、いろいろな規制が撤廃されたことが影響しているようです。
こういった中でインターネット広告費の総計は2兆7,052億円となり前年比121.4%と大きな伸びを見せ、初めてマスコミ4媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビメディア)の広告費を上回りました。
ついに来たかという感じです。
最近はインターネット広告のみならず、YouTube動画の活用、いわゆるメタバースと言われているバーチャル空間を使った販促など、日に日に進化しています。
媒体別の構成比は次の通りです。
・インターネット広告費:39.8%、
・マスコミ4媒体広告費:36.1%、
・プロモーションメディア広告費:24.1%
(屋外、交通、折込、DM、フリーペーパー、POP、イベントほか)
尚、インターネット広告費の内訳は下記の通りです。
・媒体費:2兆1,571億円(前年比:122.8%)
・物販系ECプラットフォーム広告費:1,631億円(前年比:123.5%)
・インターネット広告制作費:3,850億円(前年比:113.2%)
また、今年のインターネット広告媒体費は前年比115.0%の2兆4,811億円になると予測されています。
このように大きく伸びているインターネット広告ですが、私見ではありますが、インターネット広告は短期的な効果を得るのに向いているからだと思っています。しかし、長期的な視点、つまりブランドを高めると言う点でどうなのかは不明です。これからはもっとブランドを大切にする時代になると思っていますので、ブランド価値を高めることが、売り上げやリクルートに貢献してくるのではないでしょうか。
そんな意味では、リアルな広告媒体がまた使われる時代がくるというか、リアルとデジタルが融合してブランド価値を上げることで、長期的な売り上げ向上やリクルート活動に繋がると信じています。その点については、別途書きたいと思います。
コラムにお付き合いいただき、ありがとうございます。