人口減少問題に関連して、10年後旭広告社がどんな会社になっていればいいのかを続けて考えてみます。今回は「ダイバーシティ」について書きます。ダイバーシティとは、日本語で「多様性」を意味していますが、多様な人材を採用し、個々の特性を活かして、自由な発想を生み出し、組織の活性化、ひいてはイノベーションを生み出そうとする施策と考えています。多くの会社は、このイノベーションを起こすためにダイバーシティな環境づくりをしていると思います。
近年外国人労働者が増えていますが、厚生労働省によると「2023年10月末時点での外国人労働者数は約204万8,675人で、前年から約22万5,950人(12.4%)増加し、初めて200万人を超えました」とあります。
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横浜市でも令和5年の統計では、11,667人の外国籍児童がいて、そのうち日本語の指導が必要な児童生徒数は3,692人に上るそうです。中でも中区はその比率が多く、6割が外国籍とも言われている学校もあるそうです(ネット上にある情報ですが)。これらの学校では、日々イノベーションの連続かもしれませんね。頼もしい子が育っていると思います。
話が逸れましたが、昔から世界的に移民の多い国や都市が栄えています。ロンドン、ニューヨーク、シンガポール・・・。歴史的な国では、ジンギスカンが建国したモンゴル帝国です。この国には、あらゆる民族の人が仕えて「人材主義」の国家だったと言われています。文字、政治制度、税制、建築、医療あらゆる分野の専門家が世界中から集まっていたからあれだけの急速な発展を支えられたと言われています。
最近は、日本社会に外国の労働者が増えています。単純に人手不足で雇われている人もいると思いますが、優秀な外国人が社長、役員をしている日本の会社が増えているのは確かです。先日も関内まつりに手伝いに来た外国人の一人は、上場企業の役員でした。すごく感じのいい人で、後で聞いて驚きました。僕が小さい時に接した外国人とは感覚がまったく違って、すごくフランクでした。
話が飛びましたが、10年後の旭広告社は、外国籍の人が何人も働いている会社にしたいと思います。それは会社の中にイノベーションを起こし、お客様のお役に立てるサービスを提供したいからです。楽天のように英語が共通言語で、会議は英語、報告書も英語、入社試験ではTOEIC800以上が求められているなんてことは、当社ではさらに少し先のことだと思いますが、そうなってもおかしくありません。
そのために必要なことは、
1.コミュニケーション能力の向上
外国語、特に英語が話せることが重要です。英語の学習ができる環境をどう整えるのかですね。外国の人が増えてくれば、必然的にそうなるのでしょうが、それだけではビジネスでは通用しないので、英語の研修の導入を考えないといけないと思います。
2.異文化を取り入れる体制づくり
これは具体的に想像がつきませんが、列挙してみます。
・ビザの取得や就労許可などの法的な手続き。
・労働条件や給与の透明性。
・外国人労働者の適応の支援(日本語教育や生活ガイドの提供)
・社内での異文化理解やトレーニングプログラムの整備。
これ以外にもあるでしょうが、一番は、相手を思いやる気持ちではないでしょうか。人間性を高めていくことを続けていきたいと思います。
3.創造性を養う
異文化の人が社内にいるからと言って、イノベーションがすぐに起こるわけではないと思うんです。これも訓練が必要でしょうね。WIN-WINの関係とよく言いますが、妥協のWIN-WINであってはならないと思います。7つの習慣で書いてあったような「第3の案」のような創造力豊かな関係を構築したいものです。
「ダイバーシティ」という点で、当社では、毎年台湾のインターンシップ生を受け入れています。彼ら、彼女らが、当社に来て働きたいと言ってくれる環境を整備することがまず第一歩かもしれません。できるところから手を付けていこうと思います。
次回は、生産性をどう上げるかについて書きます。