新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございま

 旧年中は大変にお世話になりありがとうございます。昨年は、横浜DeNAベイスターズが日本一となり横浜が大いに盛り上がった年となりました。ただ、ウクライナやパレスチナでの戦争が終結せず、人道的に問題のある一年で気持ちがスッキリしない部分もありました。こんなに人間ってエゴが酷いのかと思ったことはありません。早く戦争のない明るい世の中になることを切に願っております。新しい年を迎え、皆々様のご発展・ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 今年一年を十干十二支から考えたいと思います。昨年は甲辰(きのえ・たつ)でした。旧体制を破って新しい動きが出てくるが、まだまだ旧体制からの抵抗を受け思うようにならない年とのことでした。乙は甲で出た芽がまだまだ抵抗に遭って真っ直ぐ伸びることができないで曲折している状態を表している象形文字です。それでも新しい動きを進めていくことが大切とのことです。

 一方、巳(み)は冬眠していた蛇が春になり地表に這い出す形を表しています。地中での生活が終わり、新しい地上生活が始まる、従来の因習的生活に終わりを告げるという意味のある象形文字です。

 過去、乙巳がどんな時代だったかを見てみますと、60年前昭和40(1965)年はオリンピックの翌年で、佐藤栄作内閣の時代です。日本初の原子力発電所・東海発電所が営業を開始、大阪万博の開催が正式決定といった新たな流れを感じる年でした。その60年前明治38(1905)年は、日露戦争に勝ち、日本が世界に認められた年でした。さらに過去を遡りますと、慶長10(1605)年は徳川家康が征夷大将軍として、徳川秀忠を第2代将軍に押し上げ、徳川政権を磐石の体制とした年でありました。さらには、文治元(1185)年は源頼朝が平家を滅ぼし全国に守護地頭を設置して鎌倉幕府の体制を固めた年でしたし、大化の改新(645年)も乙巳の年でした。このように旧体制を破って新たなことが始まる年ですが、新たなことを始めた人は浮かれることなく、確かな人間性と見識で人を引っ張っているところがあります。見習わないといけない点だと思いました。

 来年は丙午(ひのえ・うま)です。新旧がぶつかる年のようです。新体制が旧体制をひっくり返すこともあるでしょうし、旧体制が新体制を飲み込むこともあるでしょう。いずれにしても、会社としてはバラバラになることが一番非効率なので、そうならないよう今年の内から新体制、旧体制がうまく融合するような準備が必要かと思います。

 本年2025年がどんな年かをまとめますと、新たなことを雄々しくかつ柔軟に進める年であり、その理想に向かって辛抱強く歩みを進めていく年と言っていいでしょう。さらに今年の広告業界の動きも考察してみると、NFT、メタバース、動画などの活用がさらに進化することは確かです。インターネット広告やSNSの活用も盛んになる一方で、規制の強化も見られるでしょう。その他、AI、データ活用、アート思考、リアルな媒体の活用方法の見直しといったことが大きな流れとして、外せない項目ではないでしょうか。

 人口の少子高齢化を前提条件として、これらのことを鑑みて今年の当社の具体的な方針を考えますと、
・社会貢献に力を入れながら、旭広告社ブランドを高める。
・現在進めている「ブランディング」などクリエイティブな事業のさらなる推進。
・SNS運営や「エリアマーケティング」など、高付加価値サービスの定着。
・「コンサルティング営業」を担う「経営が分かる」「マーケティングができる」「クリエーティブセンスを持った」人材の育成の継続。
・またそれをサポートする「人事制度」の定着。
となり、これらを実行してまいります。

皆々様のご発展ご多幸を心からお祈り申し上げます。

参考:
「字統」白川静著(平凡社)
「干支の活学」安岡正篤著(プレジデント社)
「強運をつくる干支の知恵」北尾吉孝著(致知出版社)