「ブランディング広告」をご存知でしょうか?
「ブランディング広告」は、直接的に購入につなげることが目的ではなく、企業のサービスや商品に対する認知度や理解度を深めるための広告のことです。
ブランドの語源は「burned」で「焼き印を押す」という意味、何のために焼き印を押すのかというと他人の家畜と自分の家畜を区別するためだそうです。
認知度を上げ、自社への理解度を深めることで、売り上げの向上に結びつけるのです。
ブランディングが促進されると、商品やサービスの単価を上げられる、リピーターの獲得につながるなどのさまざまなメリットが期待できます。
それはブランディングでマインドシェアを高めるからです。
例えば「風邪を引いたら〇〇医院」といったように、一番に思い出してもらえることを言っています。
海外、特にヨーロッパには非常に人気がある高級ブランドが多数あり、円高の恩恵を受けていた頃には、多くの日本人がヨーロッパに買い物ツアーに出かけていました。
今はコロナ禍で、なおかつ円安ということもあり海外に行く方は少ないですが、有名ブンランドの多くが日本に出店しています。
例えば東京・銀座には、Louis Vuitton、Christian Dior、HERMES、CHANEL、GUCCI、ARMANI、 Ferragamo、Cartier、FENDI等々、数多くの高級ブランド直営店が立ち並んでいます。
これらの企業は、長い時間をかけて人々にその魅力を伝え、支持を得てブランド化していったのです。
但し、これらヨーロッパの高級ブランドだけがブランドではありません。
一般的な商品においても自社のものと他社のものを区別してもらうことでブランディングが成り立つわけです。
「ブランディング広告」は効果が出るまでに時間がかかるため良いイメージを浸透させて、少しずつブランドイメージを育てていく必要があります。
また「ブランディング広告」は多くの消費者にブランドを認知させることを目的としているためテレビ、新聞、雑誌、ラジオのいわゆるマスコミ4媒体が多く使われてきました。
「広告」を見ているという認識が薄くても、拡散されて多くの人の目に留まれば効果は大きいものになります。
当社でもブランディングのお手伝いをすることが増えてきました。
これまでの広告は認知や理解を上げることに注力してきましたが、「ユーザーが考えているイメージ」と「企業が伝えたいイメージ」を一体化することが大切なです。
市場を分析し、ターゲットを定め(ペルソナの設定)、競合との差別のポイントをはっきりさせる。
その上で、ブランドアイデンティティーを考える。
一言で言えることが大切です。
サントリーの伊右衛門という緑茶がありますが、「婦人が入れたお茶」というコンセプトでした。
宮沢りえともっくんが出演していたCMに納得すると思います。