新年明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます
asahi 85

旧年中は大変にお世話になりありがとうございます。昨年は、新型コロナも5類となり、人の動きが活発化し、インバウンド、忘年会などの集まりがいきなり増えた年となりました。一方でウクライナでの戦争に加えて、パレスチナでの戦争も勃発し、世界情勢はまだまだ先が見えない状況です。人道的にも早く戦争のない世界に戻り、明るく平和な年になることを切に願っております。皆々様のご発展・ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

そんな中で、今年の経済や社会がどう動くのかを、十干十二支から考えたいと思います。昨年は癸卯(みずのと・う)でした。筋道を通して物事を進めることで新たな展開が生まれてくる、その逆で筋道にあっていない場合には益々おかしな事になるという年でした。パーティチケット問題などは、まさにそういう問題が表面化して負の展開となったいい事例でした。

今年は甲辰(きのえ・たつ)です。甲はよろいで、その殻を破って新しい芽が少し出たという象形文字です。旧体制が破れて新たな動きが始まるということを意味しています。昨年は癸で筋道を通していない事についてはゆきづまっているわけですから、そういう事案については芽の伸び方が苦しくなる年となります。

一方辰の厂の中にある二は、上・転・理想を表す指事文字で、振・伸・震と相通ずる意味を持っています。つまり新たな歩みを進めるに当たって生じる妨害や抵抗、それとの交渉、動揺を表していると言われています。つまり辰は、理想に向かって辛抱強く、かつ慎重に、いろいろな抵抗や妨害と闘いながら歩を進めてゆくという意味となります。いかに使命感をもって、行動していくかが問われていると理解しました。

過去甲辰がどんな時代だったかを見てみます。60年前昭和39(1964)年はオリンピックのあった年でした。戦後の日本が国際社会に筋道を通しオリンピックが開催されるようになりました。それにともない、新幹線の開業、ホテルニューオータニやプリンスホテルも開業しました。新しい日本の出発の年と言ってもいいでしょう。その60年前の明治37(1904)年は日露戦争のあった年でした。日本が国際社会に認められるようになった年でもありました。オリンピックにしても、ロシアへの勝利にしても、国内・国外ともに認めてもらうために並々ならぬ努力があったものと推察されます。努力なくして成果なしということです。

来年は乙巳(きのと・み)です。殻を破ってさらに成長が見込まれる年とされますが、それだけに抵抗も大きいので、今年は理想に向かった努力とコミュニケーションが重要視される年となりましょう。

以上のことから、本年2024年は、新たなことが始まる年であり、その理想に向かって辛抱強く歩みを進めていく年となります。さらに当社の状況を考察してみますと、広告業界では、Web3やメタバース、動画、AIの活用などデジタル面での動きが活発になっていくことは容易に想像できます。それにビッグデータを使った動きが加わり、リアルな媒体が別の形で見直されいくスタートの年になるのではないかと想像しています。

これらのことを鑑みて考えますと、昨年始めた事業は「癸」の教え通り筋道を立てて進めているので、さらに力を入れ社内に定着させていくことが、当社発展の礎になるものと信じています。当社も自分たちの立ち位置である「お客様の宣伝部」という中小企業向けのサービスの充実を図ることが吉となると思っています。

今年の当社の具体的な施策としては、
・少子高齢化による人手不足を意識して、「ブランディング」などクリエイティブな事業の推進。
・SNS運営や「エリアマーケティング」など、より高付加価値なサービスの提供。
・上記「コンサルティング営業」を担う「経営が分かる」「マーケティングができる」「クリエーティブセンスを持った」人材の育成。
・またそれをサポートする「人事制度」の改革。
の実行を考えています。

世界の平和と皆々様のご発展ご多幸を心からお祈り申し上げます。

参考:
「字統」白川静著(平凡社)
「干支の活学」安岡正篤著(プレジデント社)
「強運をつくる干支の知恵」北尾吉孝著(致知出版社)